EDになると頻尿になる?
「おしっこが近くなった」ことを、命にかかわる問題と考える人はいません。夜中の頻尿は「歳をとれば当然のこと」と思っている人が圧倒的です。
統計によると、日本人男性の場合、50歳以上になると、夜中に1回以上トイレに起きる人が半分以上を占めるようになり、70歳以上では大半の人がそうなります。しかも70歳以上の場合、男性の3割、女性でも1割が夜中にトイレのために3回以上目をさましています。
実は70歳以上のグループを追跡調査した研究で、4年以内に「6人に1人」が亡くなっていましたが、「夜中にトイレのために3回以上目が覚める」人たちは、4年間で亡くなる割合が「3人に1人」と倍増していました。たかがおしっこと軽視はできません。
なぜ年をとると、夜中に尿意を感じる回数が増えるのでしょうか。これは、哺乳類に与えられた試練なのです。
両生類まように水の中で暮らしている動物なら、いつでも好きな時に好きなだけ水分補給ができます。しかし、陸で暮らす哺乳類は、水へのアクセスが制限されます。水中に浸かっているときのように好きなだけ水を摂れませんので、体の外に排出される水分を減らして、水分を保持する必要が出てきます。このため尿を濃くして長く体内に貯めておく機能が整備されたのです。
この「尿を濃くする働き」をするのが、脳の下垂体から分泌されるバンプレシンというホルモンで、若い頃には特に夜中に豊富に出ています。朝起きぬけの尿の色が濃いのは、この働きによります。ところが、バンプレシンは、歳をとるに従い夜に出にくくなってきます。そのため高齢になると尿を濃くすることができなくなり、寝ている間も薄い尿が作られるので尿意を感じて目が覚めるのです。
そして、テストステロンが低下すると、バンプレシンも減っていきます。テストステロンの低い人ほど夜に何度もトイレに行くことになりがちなのです。
もちろん、他にも原因は考えられます。糖尿病の人は膀胱でNO(一酸化窒素)が少なくなり、膀胱が硬くなって、尿を多く貯められないので頻尿になります。また、強いストレスにより交感神経が活性化すると、酸化ストレスからNO不足となり頻尿になります。NO不足はおしっこの回数にも関係するのです。EDの人の多くは排尿に不具合がありますが、その原因もNOに関係しているのです。
人間の知覚は、脳睡眠のほうが敏感です。加えて膀胱が酸化されて錆びてくると、粘膜の神経細胞のつなぎ目が弱くなって、アセチルコリンという物質が漏れ出してくるようになってきます。このアセチルコリンが尿意を察知する神経を刺激するので、たいした量が溜まっているわけでもないのに切迫した尿意に感じてしまうのです。こうした理由で夜間頻尿になり、眠い目を擦りながらトイレに行っても、たいした量は出ません。
ところで、夜間にもかかわらず、まとまった量の排尿がある人もいます。これはこれで腎機能の悪化が疑われます。人間が昼間、起きている時に活動している間は、全身の臓器が血液を必要とします。そのため腎臓にまわされる血液の量は相対的に減少し、肝臓機能の悪い人はさらに尿を作る機能が低下してしまいます。ところが夜間の睡眠は、横になるため腎臓に回る血液に比較的余裕が生まれます。そこで十分な血液を得た腎臓は、昼間作れなかった尿を作り始めるので、夜間の大量排尿という減少が起きるのです。腎臓の機能が落ちる「慢性腎臓病」は英語でCKDと呼ばれてEDと同様に、心筋梗塞や脳梗塞のリスクにつながることが注目されています。
慢性腎臓病の主な原因も酸化ストレスと考えられています。血圧が高い人で、「塩分を減らしましょう」と医師に言われた方は多いと思います。塩分は血液の量を増やすので血圧が高くなるからです。しかし最近になって、塩分が腎臓の酸化ストレスを増やすことも分かってきました。事実、塩分摂取量が多いと、高血圧だけでなく、腎臓癌にもなりやすいことがわかっています。塩分を控えめにすることは、腎臓を錆び付かせないためにも大事なのです。
いずれにしても、夜間の頻尿は決して「仕方のないこと」では済まされません。50代で深夜におしっこのために2回以上目が覚めるようになってきたら要注意です。もし、40代で始まったのなら、泌尿器科で検査を受けることをおすすめします。60歳以上で、一晩に3回トイレに行くようであれば、糖尿病や心臓病など何らかの生活習慣病の危険性があるので、検査を受けるべきです。アルコールやカフェインを摂り過ぎているという自覚があるなら、とりあえず控えてみる。肥満傾向が見られるようなら、適度な運動を心がけて体重を減らす努力をしましょう。
深酒は眠りを浅くするので、テストステロンも下がってしまいます。肥満になると排尿回数も増えますし、内臓脂肪から分泌されるさまざまな物質は酸化ストレスの元凶となります。また、お風呂にゆっくり入れば、浮力の関係で腎臓に血液が回り、起きている間の尿の出が良くなります。そうすれば夜中にトイレに行く回数も減ります。寝る前のストレッチも効果的です。少し強めにやれば、副交感神経が活発化しやすくなるのです。
ネズミの遺伝子を操作してNOが出ないようにすると、重度の頻尿になります。その後、ネズミNOを補充したり、テストステロンを足してやると、それりだけで頻尿の症状は緩和することが実験でわかっています。つまり、頻尿にも、NOの不足、テストステロン値の低さが大きく関係しているのです。
また、バイアグラなどの勃起補助薬やテストステロンを増やす精力剤には、頻尿を改善させる効果もあります。勃起補助薬によりNOの働きが高まり、膀胱の血管の機能が向上し、おしっこの調子が良くなるのです。
一方、頻尿には精力剤に配合されている成分も効果があります。マカ・トンカットアリ・亜鉛・ムイラプアマ・カンカなどの精力成分はテストステロンやDHEAという男性ホルモンを増やす作用があり、NO値を高めてくれるので、頻尿改善に効果があります。精力剤は漢方の万能薬みたいなもので、飲みやすく、副作用も少ない大変便利な健康食品です。東洋医学には「腎虚」という、生命エネルギーが存在するべき場所が空になっている状態を指す言葉がありますが、その空になったエネルギーを補う働きがあるとされています。精力剤の生薬には抗酸化作用のある成分が多く含まれていますので、実は精力剤こそがアンチエイジング薬といえます。
精力剤の成分で頻尿に効く成分の代表格がノコギリヤシが有名です。ノコギリヤシは小型のヤシの実です。アメリカ南部に広く生息していて、昔から先住民が体調の悪い時や、それこそおしっこが近い時などにこれを煎じて飲んでいました。医学的にもノコギリヤシが前立腺肥大に効果のあることがわかっています。
ノコギリヤシには、もうひとつ男性なら気になる効能があります。それは“ハゲ”を予防する効果です。
テストステロンは基本的には「善玉ホルモン」なのですが、時として「悪玉」に変わることがあります。人間の前立腺、ペニス、そして毛穴には5α還元酵素という酵素があり、これがテストステロンを「ジヒドロテストステロン(DHT)」という悪玉男性ホルモンに変えてしまうのです。
このDHTもはじめから悪玉なのではなく、思春期には前立腺を成長させたり、ペニスを大きくするなどの働きがありますが、成人してからは、前立腺の癌や肥大症、毛穴では脱毛を促進する悪玉ホルモンとなります、男性型脱毛症(AGA)いわゆる「若ハゲ」の最大の原因もこのDHTなのです。
そして、ノコギリヤシのエキスには、5α還元酵素がテストステロンに反応しないようにする作用があるのです。これにより悪玉ホルモンのDHTもできなくなり、前立腺の病気や頻尿などに効果を示すのだと考えられています。
アンドロゲン(男性ホルモン)の低下はの影響はEDばかりではない!
アンドロゲン低下によって起こる「LOH症候群」は、ED(勃起不全)の他にもいろいろな影響を与えることがあります。
転倒骨折やボケになる可能性もある
女性が更年期になると骨粗鬆症になりやすいのは、骨からカルシウムが溶け出るのを防いでくれる女性ホルモンのエストロゲン減少が原因です。一方で男性もエストロゲンを作り出しています。その材料となっているのがテストステロンです。テストステロンが減少すると原料が足りず、エストロゲン量も不足します。そのため、男性も骨粗鬆症になりやすくなります。
また、アンドロゲンは認知能力にも関係します。脳内には一時的に記憶を保存する海馬という器官があります。テストステロンは海馬の神経細胞が減少するのを防ぐと言われてます。そのため、アンドロゲンは認知予防や、落ちかけた認知能力の回復に効果があるのではと期待されています。
EDばかりじゃない!!日本人の2/3の死亡原因 生活習慣病
アンドロゲン(男性ホルモン)低下によってメタボリックシンドロームになり、その先には生活習慣病が待っています。
悪い生活習慣は命に大きく関わる
タバコを吸ったり、休みの日はゴロゴロとテレビをみたりといった生活の積み重ねは、ED(勃起不全)はおろか、死への道を早めているかもしれません。
生活習慣病は命の危機にさらされるまで、大きく分けて4つのステップがあります。
Step1
不健康な生活を続けていると、症状はないけれど、体の中では内臓脂肪が蓄積されています。
- バランスの悪い食事
- 運動不足
- 過度の飲酒
- 喫煙
- 過度のストレス
Step2
メタボリックシンドロームの状態で、高血圧などの死へのリスクが出はじめます。
- 肥満
- 高血圧
- 高血糖
- 脂質異常
Step3
糖尿病など体に不調を感じる。
- 肥満症
- 高血圧症
- 糖尿病
- 脂質異常症
Step4
脳梗塞など命に関わる病気へと発展します。
- 脳卒中
- 虚血性心疾患
- 糖尿病の合併症
癌も生活習慣病のひとつ
生活習慣病には上記の高血圧症や肥満症、脂質異常、糖尿病、勃起不全、心臓病、脳卒中以外に、癌も含まれます。
癌が生活習慣病と聞くと意外に思われる人がいますが、肺癌はタバコによって、大腸がんは野菜不足によってリスクが高まります。このように、がんの発症には毎日の生活習慣が大きく関わっています。
男性特有の癌として「前立腺がん」があります。前立腺とは精液の一部を作る臓器です。この癌にかかる患者が1990年以降急激な勢いで増えています。
前立腺がんの原因は、まだはっきりとわかっていませんが、動物性脂肪を多く摂る食事やアンドロゲンの減少がリスクを高めると言われいます。
40歳代頃から内臓脂肪をためやすくなる
生活習慣病は初期症状があまりなく、日常生活に支障がないため、気がつかなかったり、放置したりする人が多くいます。その結果、日本人の2/3近くもの人が、生活習慣病によってなくなっています。中でも「癌、心臓病、脳卒中」は3大死因であり、私たちの命を脅かしています。
心臓病と脳卒中の予防は、内蔵脂肪の蓄積を防ぐことが大きな効果を持ちます。アンドロゲンの低下は、内臓脂肪をつけやすくします。若い頃と同じ生活をしていては、アンドロゲンが低下してきた40歳代では、内臓脂肪が溜まり、メタボリックシンドロームへとつながります。40歳を過ぎたら健康によい生活を心がけましょう。
老化に伴うEDに効果的な水素水
さまざまな原因で血液がペニスにうまく溜まらないとになる危険性があるということです。特に血管障害から起こるEDは高血圧や糖尿病、喫煙のように血管にダメージを与えることで引き起こされます。
高齢になるほど動脈硬化の起こる割合は高くなるので、EDになりやすくなります。加齢に伴う男性ホルモン分泌の低下も動脈硬化を促しているとしわれていて、血管障害による高血圧や糖尿病などがあるとEDのリスクを一段と高めます。
老化の原因は細胞の酸化です。酸化とは「釘が錆びる、リンゴの切り口が茶色くなる」といった、物が酸素と結びつく働きをいいます。
細胞の酸化も活性酸素の仕業で、活性酸素とは、酸素の中でも特に酸化力が強い酸素のことです。
体内でどのようにして活性酸素が発生滴定するかというメカニズムが最近の科学で解明されてきています。同様に、活性酸素と戦うために生物が獲得してきた対抗策、すなわち生体防御機能のひとつである抗酸化酵素の働きも明らかにされてきました。
呼吸によって取り込まれた酸素は細胞に運ばれ、そこで栄養物から代謝された水素と結合し、エネルギーを発生して最終的には水になります。
エネルギーをつくるには、酸素を燃やす必要があります。細胞の中で利用される酸素の全てが水に還元されれば問題ないのですが、1〜2%は過酸化脂質という老廃物をつくります。
活性酸素による影響は老化だけにとどまらず、免疫力の低下、心筋梗塞や脳卒中などを招く動脈硬化、糖尿病、肝障害、痴呆症、通風、胃潰瘍、肺気腫、白内障、勃起不全、皮膚のシミ・シワ、アトピー性皮膚炎といった幅広い症状に及びますし、細胞の癌化に結びつく遺伝子の損傷にも間違いなく活性酸素が寄与しているとされています。
こうした活性酸素の働きを抑えるのがSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)酵素やビタミンCなどの抗酸化物質です。
細胞には生まれながらに天然の抗酸化物質がふんだんに蓄えられていますが、こうした抗酸化物質の生成は40歳代になると衰えはじめます。この年代から癌や生活習慣病が増え始めるのは、抗酸化酵素の生産能力の衰えと無関係ではありません。
体内で作り出される抗酸化物質だけでは、活性酸素を中和・除去するには不十分となれば、水素水やそういった成分を含む精力剤に頼らざるをえません。
身体を錆びから守る水素水は最近ではテレビや雑誌でも多く取り上げられていますが、水素水を自分で作ることができれば、料理や食材の洗浄にも水素水を使うことができます。
当ブログで紹介する“水素水サーバー ルルド”は1.2ppmという高濃度の水素水を市販のミネラルウォーターからわずか10分で作ることができます。弱アルカリイオン水素水ですので胃腸にも優しく、口当たりもまろやかです。飲用水として利用できるほか、煮物料理やお茶・コーヒー・水割りも美味しくいただけますし、洗顔やフェイスパックなどお肌に付けるととても潤います。
EDは生活習慣病の指標
例えば代表的な生活習慣病である高血圧症、糖尿病がEDになるのかというと、勃起は男性器に大量の血液が流れ込むことによって起こります。
高血圧になると、動脈の血管が硬く細くなって、血管の柔軟性が失われた状態ですから、ペニスへ流れ込む血液量は減るわけです。そうするとペニスのみでなく体全体の血液循環も悪くなっている可能性も高いのです。
さらに糖尿病になると、血管への障害のみならず、神経にも支障をきたします。すると脳からの勃起指令がペニスに伝わりません。ペニスの中折れも含めEDは生活習慣病の初期症状ではないかと思ってください。
生活習慣病は喫煙、過度の飲酒、欧米型の脂っこい食事の摂り過ぎ、運動不足、ストレスなどが原因となります。
代表的なものとして、高血圧症、糖尿病、高コレステロール血症などを引き起こし、この段階でEDになる可能性が高く、最終的には心臓病、脳卒中のように死に至る病気にもつながります。
生活習慣病というくらいなので、10年、20年とかけて少しずつ病状は悪化していきます。普通は40歳代から50歳代、早い人では30代半ばから発症します。
治療としては運動、食事療法、減量を指導されますが、今までの生活習慣、嗜好を変えることはなかなかできません。体に良くないとわかっていても喫煙をし、お酒を飲む。禁煙、節酒は簡単そうでなかなか難しいものです。
また、運動やダイエットのための散歩やジョギングも長く続けてこそ効果があるので、医師から健康診断の際に指導されても改善することは難しいと言わざるを得ません。
精力剤の服用がすべてを解決するわけではありませんが、早歩きの散歩や節煙、節酒と一緒に活用してみることをおすすめします。
精力剤を勧める理由は、精力剤には普段の食事だけでは十分に摂取できないシトルリンやトリプトファン、ビタミンB群、亜鉛など生活習慣病の改善を助けてる成分が配合されています。生活習慣病の改善に必要なダイエット効果や、やる気アップなどの神経の病の改善がより早く感じられるため、モチベーションのアップに役立つからです。
EDの自覚症状が出てきたら、まずは生活習慣病を疑ってみてください。